1968年11月16日。地球帰還二日前。

　グリニッジ標準時5：13、突如、キャビンの空気漏れが始まり、718ミリバールから、7分後には610ミリバールまで降下しました。そして、8：30には350ミリバールに！これは、エベレスト山頂と同じ気圧です。そして減圧はそれ以上起こらず、気圧は安定しました。

 

　しかしレオノフ飛行士は、冷静沈着に、手動操縦で酸素濃度を上げました。全ては訓練の成果です。なお、アポロ宇宙船は、0.3気圧の純酸素です。

　但し、他の問題が起こります。それは、カプセル減圧が、電子機器によって作動される軟着陸装置に不調をもたらすかもしれないという懸念です。

 

 

1968年11月17日。地球帰還前日。

　自動操縦により、軌道修正を行い、完全に成功しました。

　

　しかし！20：00、船内気圧がさらに低下しました。飛行士たちは、オルラン型宇宙服のバイザーを閉め、生命維持装置からホースで供給される酸素で呼吸をするようになりました。やむなく、今晩は徹夜です。水分も食料も、地球帰還までお預けです。減圧は徐々に進行し、180ミリバールまで低下しました。

 

　パンパンになった与圧宇宙服の中で、じっと耐え続ける二人の飛行士。のどの渇きとと空腹、眠気は、耐えれるでしょう。大便は、普通の人は朝にもよおすと思うので、大丈夫でしょう。バイザーを閉める前に正露丸のような下痢止めを飲む手もあります。小便は、きついでしょうね。（いらんこと書いちゃったかな？）