無事、全自動ドッキングに成功。アメリカのアポロ宇宙船は、着陸船から母船への移乗は宇宙服を着ない気密トンネルで行いましたが、ソユーズLOKは気密トンネルを持たないので、着陸船LKの宇宙飛行士は、宇宙遊泳により、ソユーズLOK母船に乗り移ります。

 

 

　この方法は、一見乱暴で危険な行為に思えるでしょう。しかし、もし故障によりドッキングが不可能になっても、ランデブー（接近飛行）さえできれば、宇宙遊泳によって母船に移乗できるので、アポロの気密トンネル方式よりも安全 だと僕は思います。詳しくは、 ここ 　をクリック。

 

　実際、1971年～85年のサリュート宇宙ステーション、85年～2001年のミール宇宙ステーションとの連絡・補給用に、150機以上のソユーズ・プログレス宇宙船がドッキングしましたが、ランデブーはできてもドッキングは出来ず、またはドッキングは出来たが気密トンネルのハッチが開かず、地球に帰還した事が数回あります。ドッキング失敗は決して珍しい事故では無いのです。

 

　地球周回軌道上でドッキングに失敗すれば、そのまま地球に帰還すれば良いだけの話ですが、月面着陸では、ドッキングおよび母船への飛行士移乗は、絶対に失敗は許されないのです。